”起業家に必要な考え方とは” 「女子高校生社長、経営を学ぶ」を高校生が解説
ブログを始めて最初の書評となる今回は高校在学中に起業された椎木里香さんと里香さんの父親であり、「秘密結社 鷹の爪」を手掛ける企業のCEOである椎木陵太さんが書かれた「女子高校生社長、経営を学ぶ」の要点を紹介していきます!
小さな挑戦を繰り返す
近年、急速にインターネットが普及しました。これにより、ビジネスのあり方もかなり変わりました。その変化の一つが初期費用が少なくてもよくなったことです。最初からオフィスや社員を抱える必要はありません。SNSを使った事業や自宅のパソコンでできる業務も多く、資本金0円で起業することもできるようになりました。そんな時代で大切になるのは、インターネットを活用することで、費用が掛からない小さな挑戦を繰り返し、ひたすらPDCAサイクルをまわすことです。よほどの天才でない限り、ビジネス初心者が最初の事業で成功することはありません。そこで、最初は失敗してもいいように、大金を注ぎ込まず、1人もしくは少人数でできる小さな事業から始め、失敗したらすぐに撤退し、その経験を次の事業に活かす。これを繰り返していくことで、成長していくことが出来ます。その中で、自分が「これならいける!」と感じ、軌道に乗った事業に縛り、ここでやっとお金と時間を注ぎ込めばいいのです。
一人でできることは想像以上に少ない
当たり前のことですが、一人でできることには限りがあります。自分の生活を振り返ってみても、自分一人だけで完結していることはほとんどないと思います。買い物するにもメーカーや販売員が必要で、勉強をするにも先生や参考書を作る人が必要です。
そのような中で、普通の人はどんなにビジネスアイデアを一人で考えてもいいものは見つかりません。どうしても一人で考えたものは視点が偏ってしまい、致命的な欠点を見逃しがちです。なので、ビジネスアイデアを見つけた際には友人に話してみたり、SNSで発信してみたりすることが大切になります。他の人と議論することで一人では見えなかったものがたくさん見えてくると思います。しかし、他の人にパクられないか心配になってしまうと思います。その際は信頼できる友人に話すことがいいと思います。また、そもそも一人で考えたものは欠点が残っている未完成のものですし、事業を始めた際にはすべてさらけ出すことになるので、気にしすぎず人に話しても大丈夫だと思います。人にパクられるリスクよりも、他の人から意見をもらえる方がメリットが大きいので、どんどん話していきましょう!
大企業に負けない事業にするには
事業が順調でも、資金力・技術力・ネームバリューが圧倒的な大企業に真似されてしまうと、ベンチャー企業が存続することは難しくなってしまいます。このような事態に陥らないようにするためには、事業を始めるときから大企業に参入されないようにする工夫が必要です。
大企業が真似できないようにする
例えば、原価率30%が主流の業界で原価率50%の商品を販売すれば、高利益率であることが前提となっている大企業が真似することはできません。もし真似をすると、利益が大きく減少し、もともと高かった従業員の給料や家賃などの固定費が払えなくなり、店がつぶれてしまいます。しかも今まで必死に築き上げてきたブランドイメージが無駄になってしまいます。これはとても難しいことですが、確実に事業を成長させていくには必須しなると思います
特許権などの産業財産権を取得する
高度な開発をした場合は、特許庁に申請し審査が通過すれば、特許権を取得でき、申請した技術を20年の間独占もしくは使用したいに使用料を払わせることが出来ます。また、特許以外にも実用新案権、商標権、意匠権など様々な産業財産権があるので、新技術や革新的なものを開発した際は必ず権利を獲得しましょう。
今回は以上になります。今回説明した「女子高生社長、経営を学ぶ」では、椎木里佳さんと陵太さんの会話形式で書かれており、とても読みやすく、手軽にビジネスの基礎的な考え方を学ぶことが出来ます。ビジネスに興味を持ち始めた方や将来起業したいと考えている方はぜひお読みください!
最後まで読んでくださりありがとうございました!!
【参照】
女子高校生社長、経営を学ぶ
2016年1月28日 発行
著者 椎木里佳/椎木陵太
発行所 ダイアモンド社